イタリアングレーハウンドは、文字通りイタリアを原産国とした
世界一小さなサイトハウンド(視覚型猟犬)として世界にその名前が知られています。
風貌はもちろんのこと、視覚・俊足・習性にいたるまで、
サイトハウンドの特徴を全身に兼ね備えています。
短毛であり、全体的に脂肪が少なく筋肉が引き締まっています。
ボディは背から腰にかけてアーチを描き、胸の深い優美なシルエットは
ドッグショーなどでも審査の対象とされています。
このように、その姿は小さいながらもれっきとしたサイトハウンドであり、
それら一見アンバランスな組み合わせがイタリアングレーハウンドの魅力です。
本来のサイトハウンドとしての素質も持つために無駄吠えも少なく、
長い歴史の中で主に愛玩犬として愛されてきたために、
性格が非常に温和で室内の飼育に向いています。
また短毛であるために体臭も薄く、抜け毛もあまりありません。
そのため、集合住宅の多い都会地域でも比較的飼いやすい犬種の1つです。
ただし、彼らが愛玩犬であると同時にサイトハウンドである事も忘れてはいけません。
その自慢の脚力で一度走り出すととても追いつけませんので、
迷子にならないようしっかりと管理してあげる事が大切です。
愛玩犬とサイトハウンドという2面性を持つ彼らにどう接していくのかを考える、
それもこのイタリアングレーハウンドと一緒に暮らす上で
1つの楽しみになるでしょう。
トイプードル
チワワ
ミニチュアシュナウザー
パグ
ジャックラッセルテリア
イタリアングレーハウンドを飼育した経験のある愛犬家の方は、
よくイタリアングレーハウンドの性格を“猫っぽい”と表現します。
ペタッと自分の体を人にくっつける甘えん坊で、
それでいて気まぐれで飽きやすいとも言われることがあります。
飽きやすいというのは、イタリアングレーハウンドが
サイトハウンド(視覚型猟犬)である事に関係します。
サイトハウンドとは視覚―目を頼りに狩りを行う猟犬です。
獲物を目で捕らえ全力疾走で追いかけるという、瞬間的な集中力が重要な犬たちです。
そのためその精神面においても持続した集中力を持ち合わせていません。
おもちゃで遊んでいても、対照に興味がなくなれば
すぐに自分のベッドに戻ってしまいます。
これが彼らが猫っぽいと言われる所以です。
家族に対しては深い愛情を示す甘えん坊な彼らですが、
サイトハウンドの気質として人見知りな側面を覗かせます。
一緒に暮らす家族以外には強い警戒心を示し、
誰にでも懐こうとしない子が多いようです。
中には警戒するあまり、普段は物静かなイタグレが人に吠える事も。
ここにもトイ・ドッグ(愛玩犬)とサイトハウンドの要素を併せ持つ
イタリアングレーハウンドという犬種の個性が表れているのではないでしょうか。
イタリアングレーハウンドに触れた方々も、
このイタグレ独特の性格にハマッてしまう事が多いといいます。
ボストンテリア
マルチーズ
ポメラニアン
ダックスフンド
ゴールデンレトリーバー
体高は牡・牝共に28〜38cm。
体重は牡・牝共に大よそ5kg。
世界一小さなサイトハウンド(視覚型猟犬)であるイタリアングレーハウンドは、
今日(こんにち)の国内において愛好家の数も多く、
2000年代初頭から飛躍的にその登録数を伸ばしている人気犬種です。
日本には江戸時代に初めて輸入されたとされており、
身分の高い令嬢などに愛されたといいます。
1880年代頃に過度な改良の末、
華奢過ぎて軟弱な固体が増えてしまった時期もありましたが、
1890年代に以降、健康で伝統的なイタリアングレーハウンドをとり戻すために
試行錯誤の再改良が行われ、ローマ時代の健全な姿をとり戻したとされています。
近代では“I.G(アイジー)”や“イタグレ”などの愛称で親しまれ、
一般的な家庭においても飼育される犬種となりました。
一見トイ・ドッグ(愛玩犬)と見間違えそうなそのサイズとは裏腹に、
イタリアングレーハウンドはサイトハウンドの身体的特徴を正統に受け継いでいます。
細長いマズルや浅いストップなど頭部のパーツをはじめ、
スクエアのボディー、細長い脚、その骨格とシルエットは
グレーハウンドやウィペットのように洗練された優美な雰囲気を醸し出しています。
小型ながらもそのボディラインから生み出される脚力は
まさにサイトハウンドのそれであり、
彼らの走る姿に心を奪われた愛犬家は数知れません。
柴犬
ビーグル
キャバリア
フレンチブルドッグ
コーギー
グレーハウンドの仲間であるイタリアングレーハウンドの毛は、
他のグレーハウンド同様に被毛と毛色・毛質は短く
滑らかで毛は薄く、光沢があります。
全身にわたり短毛であるので、フリンジ(飾り毛)は全くありません。
そのため長毛犬種のように頻繁なトリーミングの必要があまりなく、
体毛のケアは比較的手間がかからないといえます。
短毛で抜け毛の量が少ないと言っても、
やはり換毛期には毛の生え変わりのためにそれなりの抜け毛が発生します。
グレーハウンドはその名の示すとおり
グレーがオーソドックスな毛色とされていますが、
グレーに限らす様々な色のイタリアングレーハウンドがいます。
グレー、フォーン、レッド、ブルー、クリーム、ホワイト、ブラック、イザベラ等の
毛色の種類があり、またこれらを地色として白のマーキングが入った固体もいます。
自分の好みにあった毛色の仔犬を探すのも、イタリアングレーハウンドを
選ぶ上でひとつの楽しみになるでしょう。
単に飼育するならよいですが、もしドッグショー等に出されたい場合は
規定で定められた毛色でなければなりません。
現在の規定では、なるべくソリッド(単色)が理想とされています。
上記で述べさせていただいた毛色内であればどのような色調でも良いでが、
ブラック・アンド・タンやブルー・アンド・タン、その他ブリンドルは
犬種基準として認められていません。
ラブラドールレトリーバー
ボーダーコリー
パピヨン
シーズー
ヨークシャーテリア